新型コロナの感染後、様々な後遺症に悩まされている人が多くいます。県はアンケート調査を行い、県民が悩まされている後遺症の症状を分析しました。中には2年にわたり苦しむ人もいて、その深刻さが浮き彫りになりました。 日課のお経をあげるのは静岡市内にある寺の40代の僧侶です。2020年4月に新型コロナに感染し、2年近く経った今も後遺症に苦しんでいます。 <新型コロナ後遺症の男性>「唱え続けるのは結構、力がいる。ガクッと来るときがある。そうしたら休むしかない。昔はもっと声が大きかった。昔みたいに声を出していたらもうダメですね」 取材中にも…。 <新型コロナ後遺症の男性>「寒い。すぐ冷えちゃうんですよね」 今も全身の冷えの症状が続いています。もともと喘息の症状があったという男性。特に、息苦しさと倦怠感、肌の痛みなどがつらいと話します。 <新型コロナ後遺症の男性>「疲れと同時に体にやけどのような痛みがあるので、その症状になると本当に死にたくなるというか、生きていたくなくなるくらいの状態になる」 2月22日、県は後遺症の調査結果を公表しました。調査したのは2020年2月から2021年12月までの間に新型コロナに感染し、症状が4週間以上続いた県内の149人です。このうち女性が約3分の2を、30~50代が7割を占めます。後遺症の中で最も多い症状が、全体の7割を占める「嗅覚・味覚障害」でした。また、動悸、頭痛、脱毛、倦怠感や気分低下などの症状は改善が見られないことが多く、今も3~5割の人がつらいと感じています。今回のアンケートはデルタ株以前の感染者が主で、149人のうち、感染時にワクチンを2回接種済みだったのはわずか15人(10%)に留まっています。ワクチン接種と後遺症の関係について、県健康福祉部の後藤参事は。 <県健康福祉部 後藤幹生参事>「ワクチン接種者は後遺症が出にくい、あるいは軽くなるというデータもある。接種者に後遺症が出にくいというのがオミクロン株でも成立するのであれば、(オミクロン株)に感染しても後遺症の人は少なくなってほしいという希望的な思いはある」 アンケートの中には、ワクチンの接種後に後遺症の症状が改善された事例もありますが、男性はまったく変化がありませんでした。 <新型コロナ後遺症の男性>「治療とか薬とかが、もしかしたら出るかもしれない。自分としては出てほしい。治りたいだけですね。その一言に尽きますね」 #オレンジ6 #おれんじ 2月22日放送
オレンジ6,おれんじ
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