💖 Please Visit: 💖 Please Subscribe: ✍ CT検査などの画像検査を受けた際、偶然発見される病変のひとつに「膵嚢胞(すいのうほう)」があります。今回はこの膵嚢胞について、症状や原因、治療法などを解説していきます。 膵嚢胞(すいのうほう)とは? 膵嚢胞(すいのうほう)とは、膵臓の内部や膵臓の周辺に出来る嚢胞と呼ばれる袋のことをいいます。袋の大きさは、数mm程度の小さなものから10cmを超える大きさのものまでさまざまです。また一つだけのものもあれば多発するものもあり、発生する個数も人によって異なります。袋の中には液体が溜まっています。 膵嚢胞はCT検査やMRI検査などを受けた際に偶然発見されるケースが多く、近年では画像診断の技術向上とともに、発見されるケースが増えてきています。 膵嚢胞には、真性嚢胞と仮性嚢胞の2種類があり、このうち真性嚢胞には、遺伝などによって生じる先天性のものと腫瘍性のものがあります。腫瘍性のものの中には、がん化する恐れのあるものもあります。 がん化しやすい嚢胞 膵嚢胞は、膵炎などの炎症性疾患によって形成されるものと、炎症とは関係なく形成されるタイプのものがあります。炎症に伴ってできる膵嚢胞はがん化の可能性はほとんどありません。しかし、炎症とは関係なく形成されるタイプの膵嚢胞はがん化することもあるので注意が必要です。 がん化しやすい膵嚢胞は、「腫瘍性嚢胞」と呼ばれますが、膵管内乳頭粘液性腫瘍・粘液性嚢胞腫瘍・漿液性嚢胞腫瘍などが代表的です。 最も患者数が多いのは膵管内乳頭粘液性腫瘍ですが、年に1%ほどががん化するとされており、嚢胞部以外に膵臓内にがんが発生することがあります。また、粘液性嚢胞腫瘍と漿液性嚢胞腫瘍は中年以降の女性に多く見られ、特に粘液性嚢胞腫瘍はがん化する可能性が高いので手術による切除が勧められます。一方、漿液性嚢胞腫瘍は粘液性よりもがん化する可能性は低いですが、サイズが大きくなる場合などは手術をすることもあります。 膵嚢胞にができると、どんな症状が現れる? 膵嚢胞ができても、症状はほとんどありません。そのため検査画像で偶然発見されるケースがほとんどです。ただし、吐き気や嘔吐、腹痛などの症状が現れることもあり、また膵嚢胞が破裂してしまった際は、緊急に医療処置を受ける必要があります。 膵嚢胞が破裂することによって、腹部に細菌感染が起こり、大量出血してしまうことがある ... 💖
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